このまま今の会社に残るべきか、転職すべきか悶々と悩んでいた
私は当時、10年以上勤めていた会社をやめるべきか、通勤や転勤が無い新しい働き方や、ITエンジニアとしてのスキルアップを求めて転職すべきかについて悩んでいました。
詳しい内容は下記の記事に書いていますので、ご興味があればご覧ください。
当時は30代半ばで社内でも中堅的なポジションになり、今後は管理職を目指すかどうかといった岐路に立っていました。
IT系の企業ではありましたが、技術者専門職(スペシャリスト)のキャリアパスは無く、管理職(マネージャ)のキャリアパスしかありませんでした。
管理職に一度も魅力を感じたことがなかったので、
「そろそろ将来を考えて動かなければならない」
という漠然とした気持ちだけがありましたが、いざ転職となると腰が重く、なかなか行動に移すことができませんでした。
行動の足かせになっていたのは、
・家族、子どももいるのに、今の会社を辞めて良いのか
・10年以上勤め、今の会社でそれなりに積み上げたものもあるハズ
・新しい会社の環境に適応できるのか、一から人間関係を構築できるのか
・新しい仕事を覚えることができるのか
・30代も後半になり、自分を雇ってくれるような転職先はあるのか
・雇ってもらえたとしても、待遇が今より大幅に悪くなるのではないか
というようなことでした。
今思えば「過去からのしがらみ」が、「新しい環境に移ること」「新しいことにチャレンジすること」の足かせになっていたように思います。
影響を受けたおすすめの断捨離・ミニマリスト関連の書籍
当時の私は、いわゆる「断捨離・ミニマリスト」と呼ばれるジャンルの書籍を好んで読むようになっていました。
元々自分の性格にも合っていたこともあり、共感する部分も多かったように思います。
10代、20代が色々なものを貪欲に吸収し貯め込むような時期であるのに対し、家族や子どもができた30代中盤以降は自由な時間も激減するため「何かを捨てていかないといけない」という思いも強くありました。
特に影響を受けたのは「ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ」という佐々木 典士さんの本でした。
色々な「断捨離・ミニマリスト」本を読みましたが、この本だけは、自分の人生観を再確認したい時などに時々読み返しています。個人的におすすめの本です。
会社の大掃除の時、デスクの上を徹底的に片付けた
年末に会社の大掃除がありました。
その時、デスクの上や引き出しの中にあった書籍や書類などを徹底的に処分することにしました。
「なにか自分の中で区切りを付けたい」という気持ちがあったのかもしれません。
自分が過去に関わった仕事の資料や、一緒に仕事をした他の会社の方の名刺などが出てきて、懐かしい気分になると同時に、自分がどんな仕事をやってきたか、どんなスキルを身に付けたのかを振り返るきっかけにもなりました。
デスクの上は自分のノートPC一台だけとなり、机の中も必要最小限の文具だけになりました。
その時、自分が何かリセットされたような気分にもなったことを覚えています。
自宅の不要品も買取サービスなどを利用して処分した
その勢いで、自宅の不要品なども、オークションや買い取りサービスなどを利用して一気に処分しました。
処分したものは、下記のようなものです。
・使わなくなったデスクトップパソコン、ノートPC、外付けハードディスク
・作業デスク、椅子(ノートPCだけになったので、どこでも持ち運べるキャンプ椅子に変更した)
・使わなくなったガラケー、スマートフォン
・ゲーム、CD、DVD(CDは全部mp3化)
・未開封のプラモデル
・着なくなった洋服、サイズが合わなくなったスーツ
・履かなくなったスニーカー
・書籍、マンガ、技術書など(一部は裁断してScanSnapで電子化)
・ギターやベース、エフェクターなどの楽器
・写真類(ScanSnapで電子化)
断捨離をすることで、再びスタートに立てるような気がしてきた
断捨離の効果として
・無駄遣いがなくなり、お金が貯まるようになった
・こまめに掃除するようになり、ダイエットにもつながった
・「今自分に本当に必要なものは何か」を見つめ直すようになり、人間関係や仕事にも良い影響が出た
といったことが上げられますが、私の場合も断捨離をすることで「今自分に本当に必要なものは何か?」を見つめ直すきっかけができ、余計なものが周りからなくなることで、頭がスッキリした結果、再びスタートに立てるような気がしてきました。
人間の気持ちとは簡単なもので、
どんな小さなことでも
・やらないといけない小さなタスク
・仕事の小さなミス、作業漏れ
・覚えておかないといけないモノ、コト
が複数あると、気が焦ったり、気持ちがどんどん憂鬱になってしまいます。
断捨離をすることで、それらのゴミがある程度一掃され、頭の中がスッキリしたような感覚がありました。
「自分にとって本当にやりたい仕事、将来的に必要なスキルは何か?」を、断捨離をきっかけに前向きに考える時間が増えたような気がします。
ネガティブだった考えも次第に下記のようにポジティブに変化するようになりました
・家族、子どももいるのに、今の会社を辞めて良いのか
→ 家族、子どもがいるのに、つまらなそうに仕事をしてて良いのか、自分の仕事内容を子どもに活き活きと話すことができるのか?
・10年以上勤め、今の会社でそれなりに積み上げたものもあるハズ
→ 積み上げたものがあるなら、それを武器に新しい環境でもチャレンジできるはず
→ スキルを棚卸ししてみて、今の自分に足りないものは何かを整理してみよう
・新しい会社の環境に適応できるのか、一から人間関係を構築できるのか
→ 年功序列の会社にうんざりしている、通勤や転勤の無い環境に身を置きたい
→ 新しい働き方を採用している企業で働く人達と一緒に働きたい
・新しい仕事を覚えることができるのか
→ 新しい技術書を読んだり、プログラミングの勉強をするなどで、改めて自分が未経験の技術にふれる楽しさが蘇ってきた
・30代も後半になり、自分を雇ってくれるような転職先はあるのか
→ IT系の企業であれば、人手不足もあり、30代後半でも関係なく採用されていることがわかった(なんとなく先入観だけで無理ではないか、と考えていただけ)
・雇ってもらえたとしても、待遇が今より大幅に悪くなるのではないか
→ 副業をやっていたので、最悪今の待遇より100万円ほど下がったとしても、今の生活レベルは維持できるハズ、副業可能な会社ならそこでも副業を頑張れば良い
というように、気持ちが前向きになり、転職活動をしよう、という気持ちが出てきたのでした。
この記事のまとめ
- 断捨離をすることで「今自分に本当に必要なものは何か?」を考えるきっかけになった
- 断捨離の結果、ネガティブだった考えも次第にポジティブに変化するようになり、再びスタートに立てるような気がしてきた
- 仕事や人生のことで何かモヤモヤしているが、行動に移せない方には「断捨離」してみることがおすすめ